譲side
放課後、誰もいない風紀委員会室。
今日は委員会ではないけど何となく家に帰る気にはなれず、1人になりたくてここにきた。
机に頬杖をつき、ぼーっとしながら見る窓の外は大雨。
なにが、幸せにしないと許さない、だよ、偉さそうに。
何の資格があってそんなこと言ってんだ。
小森ちゃんがいい子だからって、僕ごときが。
10年の想いを、伝える勇気もないくせにーーー………。
いや、伝えたいわけじゃないんだって、ちゃんと気持ちの整理はついてる。
どうしようもないこの気持ちが、浄化されるのを待ってるような、そんな感覚。

