「ふわ子、こんなに食べれるの?」
「全部美味しそうで選べなくて………」
夏祭りといえば売店、たこ焼き、焼きそば、かき氷にりんご飴。
たくさんのお店があって2人で食べれるのかなくらいの量の食べ物を抱えたあたし達は、河辺の芝生の上に座って食べることに。
「好きなんだね、夏祭り」
「うん、好き!楽しいし!」
「よかったね。たくさん食べよう」
あたしが持っていたかき氷のストローを、ひょいっと佐々木くんが口に運んだ。
え、あ、あ、間接キス………!!
赤くなるあたしと、普通な佐々木くん。
経験の差に、なんだか少し悲しくなる。

