「……よくないって顔だな。じゃあ何ならいいの?」 「え」 どうして佐々木くんには、あたしの考えてること何でもわかっちゃうんだろう……? 何ならって……あたしの名前は…… 「ふ、風花です!」 「ん?」 「名前!小森風花です!」 「ふわ子じゃん」 一緒だよ、と佐々木くんはまた一瞬だけ笑った。 とても素敵な顔して、笑うんだなあ、佐々木くんって。 「着いたよ」 ここでいい?と佐々木くんはほとんどの本と資料を持ってくれて、元に戻してくれた。