………眩しすぎる。


「う、うん。どうかな………」


いやいや、どうかなじゃないよ!
こんなの佐々木くんの足元にも及ばない………。


「すごく似合ってる。着てきてくれて嬉しい」


なんて、卑屈になっていたあたしの気持ちは、佐々木くんの言葉と笑顔に吹き飛ばされた。


なんてことだ。


出会った頃から真っ直ぐに伝えてくれてる人ではあったけど、ここ最近は更にじゃないかな。


「あ、ありがとう………」


薄ピンクに花柄の浴衣をぎゅっと掴む。


佐々木くんの方が似合ってるし、かっこいいし。
こんなの、直視できないよ。