夏祭りの季節がやって来た。
靴を隠されたり、陰口を言われたり。
なんだかんだありましたが、平和な今日この頃。
それもこれも、この前の食堂の一件があったからのようで。
「まさか、あそこで告白するとは思わなかったな」
「本当、その通りね」
気づけば仲良くなっていた長澤くんと愛菜ちゃんに、あたしは椅子に座ったまま体を小さくさせる。
「………す、すみません、つい………」
ついっていうか、気づいたら口から出てたというか。
「ま、これで誰も文句言えなくなったでしょ。付き合ってるんだし」
「複雑ではあるけど、洸太が幸せならそれでいいかな」

