「今日?いいよ、クラスのことで少し作業があるから、どこかで待っていてくれる?」


「も、もちろん!じゃあ、靴箱で待ってるね」


「ごめんね、すぐ行くから」


ふわりと、佐々木くんの綺麗な指が、一瞬だけあたしの髪を攫う。


佐々木くんの瞳があたしを捉えて、ドキッと跳ねる心臓。


こんなに優しくしてくれて、あたしを想ってくれる人。


きゅうっと、心臓が締め付けられる。


「………き」


「ん?」


「好き………」


ハッとした時にはもう遅く。
思っていた言葉が、無意識に口から溢れていた。