「はいはい、わかったよ。ちゃんと会議には顔出せよ」 じゃあね、と金髪男子はそそくさとその場を後にした。 ……なんだろう。 聞きたいことがいっぱいあるような。 「……あ、あの、」 「なに?」 「あなたの、お、お名前は……?」 さっき金髪男子が呼んでた、たしか、 「佐々木 洸太(ささき こうた)」 「あ、そうですか……」 そのやりとりだけで、会話は終了。 しん、と沈黙があたしたちを包む。 いや、名前聞いてどうすんだあたし。 全く会話に繋がらない……!!