「………俺、風花のことずっと大切な幼なじみだと思ってた。風花も俺を特別に思ってくれてる、それはこれからも変わらないって………」
「うん………」
「本当に自分勝手で、風花を傷つけた。あんなこと………思ってなかったのに………」
あの日の、女の子に言った言葉を言ってるんだよね、ありがとう、ちゃんと言ってくれて。
「………人を好きになるって、こんなに苦しいんだな。ごめんな、風花………」
「ううん、あたしのほうこそ、ごめんね………」
それ以上はもう、言葉はいらなかった。
目が合って、2人で泣きながら笑った。

