「あれ、洸太(こうた)何してんの?」 男の子と図書館までの廊下を歩いていると、知らないこれまた綺麗な顔した金髪男子に声を掛けられた。 こうた? 「……見たらわかるだろ」 口を開いたのは、あたしの隣にいた男の子。 ーーーん? 「雑用押し付けられてんの?だっせぇ。てかその子誰?知らない顔〜」 「関係ないだろ。お前もう行け」 「へぇ。洸太が人助けねえ珍しい」 「謙(ゆずる)」