「佐々木くんとは、長いんだ?」


「小学校からだから、もう10年以上になるかな」


そんな前から佐々木くんと一緒にいるんだ。
色々と知ってるんだろうな。う、羨ましい………。


「佐々木くんのことで知ってること、教えてほしいなーなんて………」


チラッと長澤くんを見上げると意地悪そうな笑顔。


「ライバルに教えるバカがいるかっての」


「そんなこと言わずに!ひとつだけでも!」


「やだね、自分で引き出してみなよ」


「っっっ、ケチーーー!!!」


ケラケラ子どもみたいに笑う長澤くん。
なんだかんだ、あたし達は仲良くやっていけそうです。