「あ………っ、長澤くん………」


「僕の話?なら直接僕にしたら?」


「ええと………」


「直接話せないこと、他人に言うのはどうかと思うけど?」


そこまで言うと、女の子は泣きそうになりながら走りだし、その後を女の子2人が追いかけて行ってしまった。


残されたあたしと……長澤くん。


「……悪いね、僕達のことで」


「あ、ううん、全然………」


突然謝られて、咄嗟に口を開くあたし。
なんとなく、気まずい。


というか長澤くん、悪い人じゃないんだな。


今だって自分のことでってちゃんと謝ってくれたし。