……友達……?いやいや、そんなに仲良くないし。


同学年ってだけで、なんでもないんだよな、あたし達の関係に名前なんて。



でも、そんなのこの子が納得するわけない。


うーん、と首を傾げる。


「付き合ってるの?」


「いやいや、それはないない!!」


どんな人かもそんなに知らないし!
前よりは話すようになったけど………。



「じゃあどうしていつもあなたに会いに行ってるのよ………」


しゅんとする女の子に、なんだか申し訳ない気持ちになる。



「あたしと言うか………佐々木くんに会いに来てるんじゃないかな?」