一体何しに来たんだ、長澤くんは………。



「風花、さっきの何だったの?」


登校してくるなり声をかけてきた長澤くんを見ていたらしい愛菜ちゃんが、あたしの席にやってきた。


「愛菜ちゃん、おはよう」


「おはよう、で、どういうこと?」


「どういうことも、何もないよ〜」


「ええ?風花はすぐ色んな人に絡まれるわね」


「そうかなあ?」


あんまりそういう自覚はないけど、確かにそうなのかな?


「佐々木くんといい長澤くんといい、仲良くなれるチャンスだね〜」


なんだか嬉しそうな愛菜ちゃん、を見てなんとなく嬉しくなるあたし。