すると、目の前に綺麗な顔があって。 「わ、わわわわ!!!」 あたしは思わず後ずさり。 そのままゴンッと教室の棚に体をぶつけてしまった。 「……ったぁ……」 なんであたしは、こんなに鈍臭いんだろう。 涙目になりながら、男の子を見る。 「あんたさ、」 男の子からは、表情が読み取れない。 「な、なに……?」 「少しは自分の気持ち、相手に伝えたほうがいいよ」 「え……?」