「……まあ、仲良くするには少し年は離れてるかな」
「25、になるんだっけ」
「正解。そういうとこマメよね」
おまけしてあげる、と俺の前に朱里さんは可愛い形のクッキーが乗ったお皿を置いた。
……これ、ふわ子好きそう。
「これさ、包んでもらえる?」
「贈り物ね。だったら可愛くラッピングしてあげる」
「ありがとう」
ルンルンでラッピングをしていた朱里さんの手が、少ししてピタリ止まった。
「……朱里さん?」
「わたし、譲が女の子だったらよかったのに、って言ったことがあるのよ」
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