「それくらい、想ってるのね」 「ふわ子は、どう思ってるかわからないんだけどな」 「ふわ子?」 「可愛いだろ」 さっきまでふわ子が座っていたところを見つめ、自然に笑みがこぼれる。 ただそこにふわ子がいるだけで、幸せな気持ちになる。 どうしてだろう。ふわ子にはそんな力がある。 だからふわ子は、泣いてちゃいけない。 あの子には、笑顔が一番似合うんだ。 「洸太がそんなこと言うなんて、珍しいわね」 「そう?」 「出会って10年以上経つけど、熱でもあるんじゃないの?」 「ないよ」