星が降った日

速水くんを眺めていたその時だった。
ディフェンスの3年生が、
速水くんと激しいボールの取り合いをしていた。

速水くんは、ボールを取られてバランスを
崩し、派手に転んだ。

「っ!速水くん…!」
思わず声に出ていた。
腕と膝からは血が流れ、顔にも擦り傷がある。
とても痛々しい姿だった。

今すぐ駆け寄って、傷の手当をしてあげたい。
大丈夫?と声を掛けてあげたい。

だけど、私があの場に出ていったところで
なんにもならない。

速水くんは、先生と3年生に肩を
貸してもらいながら
保健室へと向かって行った。

(このまま、行動出来ないままは嫌だ)
決心した私は、教室を飛び出した。