「じゃあ、じゃんけんでまけたほうがかってくるか。」 「いいよ、まける気ないもん!」 思えばその頃からレンはじゃんけん弱かったっけ。 「うわぁー!まけたー!」 レンの叫び声が海に響いた。 「まってるね!」 そう言ったものの、待つことはあまり好きではなかった。