12時の鐘で消えた王子様








「……あの日………?」




寧々が首を傾げながら言う。




王子は、私の手を持って言った。




「大丈夫。今度は、隣にいるから。」




私は、本当に王子のことが好きなのかもしれない。




王子に一言言われるだけで、こんなに安心するなんて。




「じゃあ、行ってくる。」