12時の鐘で消えた王子様








本当に王子のこと好きみたいじゃん。




「礼夢?どうしたんだ?」




さっきから黙りこくってる私に、レンが不思議そうな表情を見せる。




「礼夢が黙るなんて、もしかして熱でもあるのか?」




そう言いながらレンが額に当てようとする手を払い除ける。