12時の鐘で消えた王子様








そのまま車は海の横を通過していった。




涙が止まらない。




どんどん溢れてくる。




れむの横にいた男の子は誰だろう。




急にいなくなってごめんね。




その二つがずっと頭の中をよぎっていく。




それから、僕たちは交通事故に遭った。