12時の鐘で消えた王子様






仕方なく僕は車に乗る。




行く途中で、あの海の前を通った。




そこには、いつものように待っているれむがいる。




思わず窓の外をじっと見つめる。




窓を開けたいが、多分父さんに怒られるだろう。




仕方ないので、窓を開けたいという気持ちをグッと抑える。




ごめん、れむ。