12時の鐘で消えた王子様








父さんは強く言った。




圧倒的な言葉に何も言えない。




よく見ると、もう引越し屋さんが来ているのが見える。




「さぁ行くぞ。」




父さんの言葉に、母さんも車に乗る。




「陸も早く乗りなさい。」




れむ…………ごめん。