12時の鐘で消えた王子様








だが、すぐに母さんに止められる。




「ちょっと、どこに行くの?」




「はなして母さん!僕は行かなきゃいけないんだ!」




すると、そこへ父さんがやって来た。




「どうしたんだ?もう行くぞ。」




「父さん!一つだけ行きたいところがあるんだ!おねがい、そこだけ行かせて!」




「ダメだ、もう引越し屋さんが来てるんだ、今すぐ行くぞ。」