12時の鐘で消えた王子様








「え~」




「えーじゃないわよ、ちょっとだけ。手伝って!お願い!」




僕は一つため息をついていいよと答えた。




本当は今すぐにでも礼夢のところに行きたかった。




でも、母さんのお願いだ、仕方ない。




リビングには、数え切れないほどのダンボール箱がある。




それを見て、なんとなく嫌な予感がした。