12時の鐘で消えた王子様








「でしょ!この場所、僕のお気に入りなんだ!」




思わず僕も目を輝かせてしまう。




そこで僕はハッとした。




彼女は帰らなくて大丈夫なのか。




迷った末、僕は言った。




「ところで君、かえらないの?」




途端に彼女の顔が曇る。