12時の鐘で消えた王子様








「ごめん!わたし、もういかなきゃ!」




でも、本当はここから動きたくない。




もう少しだけ、ここにいたい。




もう少しだけ………………




この男の子と一緒にいたい。




そう思いながらチラッと男の子の方を見る。




すると、目が合った。