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どこかからボソボソと話し声がする。
近くから鳥の鳴き声が聞こえてくる。
今自分がいるのは天国なのかと思ってそっと目を開けると、視界に入ったのは真っ白なカーテン。
あれ?
私は海に飛び込んで水死したはず。
なのになんで私はここにいるの?
疑問を抱いたと同時に、私の近くにいたらしい誰かが嬉しそうな顔で涙を浮かべた。
「あぁ、ようやく目を覚ました……!」
口を両手で覆ってそうつぶやく女性の声を聞いて、重たい目をそちらに向ける。
そこには女性の他に、スーツを着たふたりの男性が立っていた。
そのうち、声を出した女性には見覚えがあった。
「お母さん……?」
「抹里……! あぁ、よかった……!」
蚊の鳴くような声でお母さんの名前をつぶやく私に、お母さんがさらに涙をこぼす。
声を出したのはお母さんだと今わかった。
しかし、お母さんの隣にいるふたりがいったい誰なのかわからない。
目をしばたたかせながら視線を送ると、私の気持ちを察したらしいお母さんが私のほうに近寄った。
「ほら、覚えるでしょ? 抹里のクラスの担任の先生と学年副担任の先生よ」
担任の先生と副担任の先生?
そうか。ふたりの正体がそうなら、私のところにいるのも納得できる。



