『私の相談を聞いてくれてありがとね、抹里』
昔は嫌われ者で暴言を吐いていたけど、いつでも私に味方してくれた親友の由良も。
『なんなら私、学校にいる間は抹里のボディーガードやってもいいよ』
彼氏がいると言いながら守ってくれると言ってくれた秋帆も。
それに、みんなを明るくさせる笑顔をいつも振りまいていたいっちゃんも。
みんな、私の前からいなくなった。
置いてかないで。
私、早くみんなのもとへ行きたいのに……。
そんな私の気持ちとは裏腹に冬にしてはめずらしい青空を睨むように見あげる。
と、そのとき。
ゆっくりとした歩調で歩く私の隣で、派手なクラクションの音が聞こえた。
近くで車が走っていたようだが、私にぶつかりそうになったのか甲高いブレーキ音も聞こえた。
「こら! ちゃんと前を見ないか!」
車の窓を開けて顔を覗かせ、私に向かって罵声を浴びせる白髪混じりの男性。
以前の私なら真っすぐに謝っていたのに、その声を無視してとぼとぼと歩き続ける。
そこから数歩歩いたところで、またあの声が耳に響いた。
「聞いてるのか! よそ見してないでちゃんと前を歩けって言ってるんだ!」
よほど私の行動にイライラしていたらしい。
だけどそんなことはどうでもいい。
今は白髪の男性のことよりも自分を優先させなければならない。
昔は嫌われ者で暴言を吐いていたけど、いつでも私に味方してくれた親友の由良も。
『なんなら私、学校にいる間は抹里のボディーガードやってもいいよ』
彼氏がいると言いながら守ってくれると言ってくれた秋帆も。
それに、みんなを明るくさせる笑顔をいつも振りまいていたいっちゃんも。
みんな、私の前からいなくなった。
置いてかないで。
私、早くみんなのもとへ行きたいのに……。
そんな私の気持ちとは裏腹に冬にしてはめずらしい青空を睨むように見あげる。
と、そのとき。
ゆっくりとした歩調で歩く私の隣で、派手なクラクションの音が聞こえた。
近くで車が走っていたようだが、私にぶつかりそうになったのか甲高いブレーキ音も聞こえた。
「こら! ちゃんと前を見ないか!」
車の窓を開けて顔を覗かせ、私に向かって罵声を浴びせる白髪混じりの男性。
以前の私なら真っすぐに謝っていたのに、その声を無視してとぼとぼと歩き続ける。
そこから数歩歩いたところで、またあの声が耳に響いた。
「聞いてるのか! よそ見してないでちゃんと前を歩けって言ってるんだ!」
よほど私の行動にイライラしていたらしい。
だけどそんなことはどうでもいい。
今は白髪の男性のことよりも自分を優先させなければならない。



