誰も知らない彼女

私が言い放った言葉が相当効いたのか、びくっと体を震わせて目を見開くネネ。


やっぱり隠していたんだ。


バレたら余計にパニックになると思って、あえて言わなかったの?


このことは秋帆は知っていたんだろうか。


もし知っていて、私だけ知らされてないという状態だったなら許さない。


だって、私に隠してたんだよ?


普通なら許せないでしょ。


「……やっぱりね。ねぇ、なんで私に隠してたの⁉︎ 意味わかんないんだけど!」


『ち、違うの! あれは……』


「言いわけなんか聞きたくない! あんたのこと絶対に許さないから!」


ほぼ叫ぶような形でそう言うと、モニターの電源を強制的に切った。


一瞬だけネネの慌てた表情が見えたけど、それを見ても私の気持ちは変わらない。


私に黙ってコソコソしていたら、普通は許さないと思うもん。


他の人はどうするかはわからないけど、少なくとも私は絶対にそう思っている。


秘密を明かそうとしないなんて、なんて意地悪な子なの。


心の中に真っ黒な感情が芽生えてくる。


だけど、もう止められない。


誤作動を起こした機械のように、私の頭の中はずっとエラーを起こしている。


なにも考えたくない。


誰とも会いたくないし、会話したくもない。