そして、ついにこの日がやってきた。


不安で仕方がないと思っていた私など完璧にスルーして、若葉の合コンに参加する日が来てしまった。


ネガティブな要素を持ってやってこないでと願うものほど、それはすぐにやってきてしまうもので、あっという間だった。


学校が休みのこの日、私は合コンに参加するために準備をしていた。


今でもあまり気が進まないけど、約束したものを破るわけにはいかない。


昨日合コンに参加すると秋帆たちに話したら、目を見開いてしばらく絶句していた。


『マジで⁉︎ 抹里、朝丘に合コン誘われたの⁉︎ それ大丈夫なの⁉︎』


『朝丘主催の合コンなんて怪しいよ‼︎ マジでやめときなって!』


『それ……単に朝丘さんが榎本さんとおとしいれるための作戦にしか思えないんだけど』


由良だけではなく、秋帆たちも若葉が私を合コンに誘うことを想定していなかったようだった。


正直、まだ私も信じられないよ。


若葉の私に合コンに参加してほしいなんて言葉、一生聞けないと思っていたから。


でも、若葉の誘いは今までの私を変えるチャンスだからと3人に言ったら、3人は渋々ながらも理解してくれた。


『まぁ、抹里が参加するって決めたなら私たちは止められないよね……』


『うん。朝丘の合コンなんて信じられないけど、行きたいなら私は止めないよ』