いや、まだ殺害されたと決まったわけではない。
あくまでも秋帆と秋帆の彼氏は行方不明になっている。
ずっと連絡してくれた人物がなにも言わずいきなり姿を消したということが、その人物は死んだということとイコールになるわけではない。
心の中でそう言い聞かせ、首をブンブンと左右に振った。
「帰ってこないって言っても、どこかで一泊してるんじゃないの? もしくはスマホが圏外になるような場所で迷い込んだ、とか……」
自分たちを包んでいた重い空気に耐えられなくなって、明るく言ってみせたが、ネネの表情は晴れなかった。
「そうかな?」
「そうだよ! ほら、秋帆って昔から方向音痴だって言ってたじゃん。誰かに呼ばれてその約束場所に来る途中で迷っただけだと思うよ、たぶん……」
そうだ。
秋帆と仲よくなってから知ったことなのだが、秋帆は昔から方向音痴だったらしい。
たとえ通いなれているところでも、誰かがいてくれないと、もとの場所まで帰れないと言っていたほどだ。
だから秋帆がネネにメッセージを返さなかったのは、スマホ圏外の場所で迷子になっているからだと思いたい。
思いたいのに。
心の中で勝手に結論を出して自分を前向きにしようと思っても、なぜかスッキリしないのだ。
やっぱり簡単に結論を出すのは少し無理があったみたい。
あくまでも秋帆と秋帆の彼氏は行方不明になっている。
ずっと連絡してくれた人物がなにも言わずいきなり姿を消したということが、その人物は死んだということとイコールになるわけではない。
心の中でそう言い聞かせ、首をブンブンと左右に振った。
「帰ってこないって言っても、どこかで一泊してるんじゃないの? もしくはスマホが圏外になるような場所で迷い込んだ、とか……」
自分たちを包んでいた重い空気に耐えられなくなって、明るく言ってみせたが、ネネの表情は晴れなかった。
「そうかな?」
「そうだよ! ほら、秋帆って昔から方向音痴だって言ってたじゃん。誰かに呼ばれてその約束場所に来る途中で迷っただけだと思うよ、たぶん……」
そうだ。
秋帆と仲よくなってから知ったことなのだが、秋帆は昔から方向音痴だったらしい。
たとえ通いなれているところでも、誰かがいてくれないと、もとの場所まで帰れないと言っていたほどだ。
だから秋帆がネネにメッセージを返さなかったのは、スマホ圏外の場所で迷子になっているからだと思いたい。
思いたいのに。
心の中で勝手に結論を出して自分を前向きにしようと思っても、なぜかスッキリしないのだ。
やっぱり簡単に結論を出すのは少し無理があったみたい。



