彼女の話が意外にも長々と続いてびっくりする。
要約するとこうだ。
殺された日の午前2時半ごろ。
息子の広隆さんは仲間と一緒に遊びから帰る途中だったらしい。
だが、午前3時を過ぎても家に戻ってこない広隆さんが心配になり、川西さんはいてもたってもいられず外に出てみた。
あたりを見まわしていたとき、川西さんが数十メートル先から広隆さんの声が聞こえたことに気づく。
声をかけようとしたが、そのときに広隆さんの声が途切れてしまった。
気になっておそるおそる歩み寄ると、黒ずくめの人物が誰かの体を抱きかかえていた。
その誰かというのが、広隆さんだったという。
「息子さんは、その人に殺されたということですね?」
「えぇ。そのときは息子は刺殺されたのかと思ったけど、朝にその場所を見てみたら血の跡がなくて。たぶん広隆は刺されたんじゃなくて、絞殺されたのかも」
たしかに言われてみればそうだった。
この家に来る前に血痕が残っていないかと警戒していたけど、どうやら彼の死因は刺殺ではなかったようだ。
広隆さんが殺された現場を担当していた刑事さんも、雑木林に血痕はひとつもなかったと言っていた。
廊下を歩いていたときに、偶然にもその刑事さんと担任の先生が話しているのを見てしまったから。
それにしても、絞殺か。
要約するとこうだ。
殺された日の午前2時半ごろ。
息子の広隆さんは仲間と一緒に遊びから帰る途中だったらしい。
だが、午前3時を過ぎても家に戻ってこない広隆さんが心配になり、川西さんはいてもたってもいられず外に出てみた。
あたりを見まわしていたとき、川西さんが数十メートル先から広隆さんの声が聞こえたことに気づく。
声をかけようとしたが、そのときに広隆さんの声が途切れてしまった。
気になっておそるおそる歩み寄ると、黒ずくめの人物が誰かの体を抱きかかえていた。
その誰かというのが、広隆さんだったという。
「息子さんは、その人に殺されたということですね?」
「えぇ。そのときは息子は刺殺されたのかと思ったけど、朝にその場所を見てみたら血の跡がなくて。たぶん広隆は刺されたんじゃなくて、絞殺されたのかも」
たしかに言われてみればそうだった。
この家に来る前に血痕が残っていないかと警戒していたけど、どうやら彼の死因は刺殺ではなかったようだ。
広隆さんが殺された現場を担当していた刑事さんも、雑木林に血痕はひとつもなかったと言っていた。
廊下を歩いていたときに、偶然にもその刑事さんと担任の先生が話しているのを見てしまったから。
それにしても、絞殺か。