その後はレーシングカーやウォーターアトラクション、ステージショーなどを昼食を挟みながら楽しんだ。
夕暮れになり『次が最後かな』という翼くんの言葉に『最後にあれに乗りたい』と観覧車を指しお願いをした。
観覧車が終盤の乗り物であることをあらわすかのように、昼間にはなかった列ができている。
それでも、観覧車は大きく定期的に人が乗り降りをしているため、長く待つことはなかった。
観覧車に乗ると直ぐに翼くんは『今日、楽しかった?』と聞いてきた。
『うん、すっごく楽しかった』
『そっか。…俺さ、やっぱり家を出ようと思ってるんだ』
『…県外に進学するってこと?』
『いや、今すぐにでもって思ってる』
『どうして急に?』
『両親が麗子と婚約しろって言ってきたんだ』
『麗子ちゃんと?』
『ああ。今までだって何かと押し付けられてきたけど、こればっかりは耐えられない』
『麗子ちゃんは何て?』
『こうなる運命だったって』
夕暮れになり『次が最後かな』という翼くんの言葉に『最後にあれに乗りたい』と観覧車を指しお願いをした。
観覧車が終盤の乗り物であることをあらわすかのように、昼間にはなかった列ができている。
それでも、観覧車は大きく定期的に人が乗り降りをしているため、長く待つことはなかった。
観覧車に乗ると直ぐに翼くんは『今日、楽しかった?』と聞いてきた。
『うん、すっごく楽しかった』
『そっか。…俺さ、やっぱり家を出ようと思ってるんだ』
『…県外に進学するってこと?』
『いや、今すぐにでもって思ってる』
『どうして急に?』
『両親が麗子と婚約しろって言ってきたんだ』
『麗子ちゃんと?』
『ああ。今までだって何かと押し付けられてきたけど、こればっかりは耐えられない』
『麗子ちゃんは何て?』
『こうなる運命だったって』