カサ...と手紙をめくる音がなる。
__舞へ。
ごめん、あれは建前だ。
俺にはもうお前に直接伝える手段がないから、この手紙に書くことにする。
俺の体は今、癌に侵されている。
なんて言い方をするとドラマみたいなんだろうけど、本当のことだ。
自分がドラマを見てるときはこんな言い方しねえって思ってたけど、
実際自分が癌になると、こういう言い方しかできねえなってことに気づいたよ(笑)
癌だと気づいたその日、つまりお前に別れを告げた日、
俺は単身、ニューヨークに旅立った。
ニューヨーク、なんておかしな話だよって思うけど、
まあアメリカの医療はすごい、って話をきいて日本を除外して考えたとき、そこが浮かんだんだ。
そして俺は今、ここにきてもうはやくも11か月がたった。
__そしてこっからがこの手紙の本題だ。
まず、この手紙がお前のもとに届いたとき、俺はもうこの世にはいない。
もし、いるのであれば俺がお前に直接持って行ってるよ。
まあつまり、この手紙はいわば遺書のみたいなもんだよ。
最後まで、本当のこと話せなくて、悪かったな。
__あの日、一方的に別れを告げたこと、今でも本当に後悔してる.........なんかいわねーよばか舞!!
俺は、お前に最善の最後の一手を打ったと思ってる、
そしてこれからは違うやつがお前のことを幸せにしてくれるんだと信じてる。
あの日、お前が俺を引き留めなかったことを正解だった!!
って俺に次に会った時いえるくらい幸せになってくれ、っていうかなれ。
__お前は俺の人生だった。ありがとう。
__桐ケ谷 京弥


