深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~



内心で私は混乱していた。
いきなり吹いた風に、2人の声。


これは恐れているものが起きてるんだ、とすぐにわかった。


恢斗を目掛けて落ちたナイフの例もある。


どこからなにが飛んでくるかわからない中、必死に感覚を研ぎ澄ましていた。


バキィッ!


そしてなにかが折れるような音がどこかから
聞こえたかと思ったら


私の身体は軽い衝撃を受け、地面へ倒れ込んだ。


『ん……あれ?』


…風は、やんでいた。


再び戻った私の視界にまず映ったのは
先程見た茜色の空。


次に上にかぶさっている柚姫。
そしてバキバキに折れたどこかの看板だった…。


その光景に、瞬時に私は
私の身に起こった一連の出来事を理解した。


恐らく呪いが風を巻き起こし
周囲の看板を巻き込んで私目掛けて
飛ばしたんだろう。


それを柚姫が突き飛ばして助けてくれたのだ。


そこまで考えて、私はふと思いとどまった。


そう言えば、莉香も柚姫も私に危ない、と叫んでたけど…


あんな突風が吹いてたのに柚姫達は私に向かって飛んでくる看板が見えていた?