確か30年前に起こった事件を
きっかけに流行り始めた『幽霊トンネル』
の噂。
それが村に蔓延すると、ふざけ半分で
肝試しに零時にトンネルに
入るもいた。……私はそう聞いたと思う。
なのにその後トンネルでの事件は
何1つ聞いたことはなかった。
つまりは…私達が零時に入った時、
30年振りにトンネルで人が亡くなったと
いう事。
これなら呪いという保証が全くないのだ。
「じゃあ……澪夜の夢も2人の事件も全て偶然って言いたいの?」
一連の会話を聞いていた莉香が
首を傾げ、恢斗へ聞いた。
恢斗は私の方に目線をやると
「そうですね…そう言いたい所ですけれど…夢にしては詳しい情報もありましたし…」
…と、考えるような言葉を投げかけた。
再び恢斗がため息混じりに声を上げる。
「もしかしての可能性としては…
“私達”にこだわる何かしらの理由が存在していた……?」
