……恢斗?
自信ありげの声がぷっつりと
途切れた事に
違和感を感じたその次の瞬間。
ヒュンッ……トスッ
風を切り裂くかのような
鋭い音と、地面になにかが
突き刺さった音。
皆の視線が一斉に動いた。
「きゃ……!」
柚姫と智弘の間にそれは
落下したと思われる。
太陽の光に反射して鈍く光ってるそれを
なにかわからず
確認しようと覗き込み、絶句する。
だって、見るだけで恐ろしいものだったから…。
それというのは…
「これは……ナイフですね…」
恢斗の声も心做しか震えているような気がした。
…そう。それというのはナイフのこと。
小型ではあったが
鋭く刃先は尖っていて
それで一突きすれば人の命を奪うことすらできそうな、そんな感じのナイフだった。
「な、なんで…なんでこんな所にナイフが上から落ちてくるんだよ」
唖然とした様子の智弘。
このタイミングで落ちてきた
凶器…
光を乱反射するナイフをほぼ放心状態で見つめる私はもしかしての可能性に
考えを巡らせていた。
「まさか……これも呪い…なの?」
