深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~



いつもは嬉しいはずなのに


今日はそんな喜ぶテンションでもなかった。


階段を上り私達の教室の前までたどり着いて、ドアに手をかけた時だった。



空気を切り裂く如く、
叫び声が聞こえた。



「…やだっ!……なんで……!?やだよ……うそだよ…っ!」


それは
悲鳴に近いようなか細い声だった。


……!?


驚いて莉香と顔を見合わせた。


「え、莉香…今の声って……」


私が声をかけると


返事をするよりも早く
莉香は扉をスライドした。


ガラッ


その人物はこちらを見ると涙を浮かべた。


「っあ……澪夜…梨花……」


やっぱり……


教室の真ん中で立ちすくみ、
わなわなと震えながら私達に


声をかけたのは…


「どうしたのよ……柚姫…」


そう、柚姫だった。


莉香がそのただならぬ空気を察したのか


静かに問う。


温厚な柚姫の豹変ぶりに
驚きながら、


私は松林君の事を考えていた。


柚姫のあの様子……


まさか……


その可能性はあってほしくなかった。


でも…


この様子を見ると嫌な予感しかしない。