「でもさ……そしたら幽霊トンネルって一体なんなの?」
横断歩道で信号待ちをしている中、
莉香の言葉を聞いて、改めて考えてみた。
幽霊トンネルの噂は、多分
30年前の事件がきっかけのはず。
…だけど……
なにか引っかかるような気が……
「…わかんない……でも、なんかただの噂じゃないような気がしてきた……」
無意識にぽん、と出た言葉だけど
自分で言って恐ろしくなってしまった。
これがただの噂じゃないなら…
私達は大変な事をしてしまったんじゃないか…?
「…や、やめてよね。…ほら、もうすぐ予鈴なっちゃうから急ぐわよ」
莉香の声も微かに震えていた。
そりゃ怖いよね……
恢斗達にも話してみようかな。
やっと学校の校門が見えたので、
2人で潜り校舎へ入る。
大きく貼られた『夏休み』の
ポスターに食い入って見つめる。
そう、今日で学校は終わり…。
明日から夏休みだ。
