それでも私の中の恐怖は消えなくて。
今でも怖くて仕方が無い。
「…あ」
なんて私の考えは
取った携帯の画面を見ると吹っ飛んだ。
その画面は
着信中……八崎莉香。
まさに血の気がひくとはこの事だ。
やば……
げっ、と口に出しながら
通話ボタンを押した。
「……はい」
耳に携帯を当てるなり、
莉香の声。
「はいじゃないでしょ!
また置いてくわよ!?…早く来なさい!」
…ですよね。
家の下で毎日莉香が待ってくれて
一緒に学校へ行っている。
まあ、私がいつも遅れてるんだけど。
でもそのお陰で
すんなり家を出ることが出来た。
…びびっても仕方ないもんね。
通話中のまま、家を飛び出すと
すぐに莉香の姿が。
「おはよう~」
私のおはように莉香はほっとしたような
顔をして言った。
「おはよう。……無事よね?」
その莉香の質問の意図が
一瞬わからなかった。
「いや……昨日の事が頭から離れなくて…」
でも莉香の今の言葉でなんの事か
ピンときた。
