予想通り、玄関前に制服が掛けられていて
鞄もしっかり用意してあった。
「……」
学校へ行くのが、怖い。
学生鞄と制服を前にして
率直にそう思ってしまった。
もし昨日のせいでなにか
恐ろしいことが起こっていたら?
…松林君の身に、なにかあったら?
考えれば考える程そこから
前へ進めなくなる。
「……っ」
…まだ、行かなくていっか。
パン食べ終わってからにしよう。
少しでも学校へ行くのを遅らせるため、
口にくわえたパンをかじり出す。
~~♪
~~♪
「…うわっ」
かじりかけのパンを落としそうになり、
焦ってキャッチする。
原因は軽快なメロディーを奏で始めた携帯のせいだ。
びっくりしたじゃんか……
軽く苛立ちを覚えて
ピンク色の携帯を取る。
それを見て連想するのは
やっぱり昨日の事で。
鼻歌を歌っていた松林君が取り出した携帯は青色だったな。
それで発覚した
私達が零時にトンネルに入っていたという
事実。
ただの噂だしなにもおこらなかったという結論にはなったけれど…
