2人の姿が消え
辺りは静寂に包まれた。
まだ、ちらちらと光の粒子が
周囲を飛び交っている。
光の粒子が
呪われたこの場所を
何故か幻想的に飾っていた。
「終わったんだね」
私はふ、と息を吐き
重々しい雰囲気が消えた
幽霊トンネルを見渡した。
そろそろ警察が来るだろう。
私は正直に警察の人に話してみようと思う。
信じてもらえるかわからないけど
失われた命の為にも…
こうして30年の時を越えた
幽霊トンネルの呪いは終わり
いつもの日常が、戻ってくる……。
「ああ。これで、俺達はーーーーー」
……はずだった。
