「…な、……え……!?」
「…お、おい、どういう事だよ!?」
私は言葉を失い
智弘は涙を流しながら驚いた様子で
恢斗に問う。
昨日両思いになったんだから
智弘が驚いて問い詰めるのは
当然だろう。
「本当は…ずっと言わないつもりでしたが…
もうじき死ぬとあれば…状況は別です」
相変わらず苦しそうに呼吸をする恢斗。
だけど、笑っていた。
「わ、私の事を……」
「ええ、ずっと。……智弘さんよりも
ずっと、ね」
寂しそうに笑う恢斗を見て
涙が止まらなかった。
なんで気づいてあげられなかったんだろう…
恢斗はずっと前から私の事を
好きでいてくれていたの…!?
