澪夜、澪夜。
ごめんなさい。ごめんね。
私は本当に嘘つきで心が汚れてる。
でも、こんな私を最後まで
心配して声をかけてくれた澪夜を
最後まで裏切ったままでいいの?
…そんなの、いくらなんでも駄目。
私の微かな良心が
それを許さなかった。
ーーその日の夜。
私は明日、全て終わらせるという
恢斗からのメールを受け取り
私は決意した。
明日、すべて終わらせるのなら。
澪夜を全力で守ろうって。
だって澪夜は媛乃の親友の血筋だから。
私より、死んじゃいけない。絶対に。
私のした事は取り返しのつかないけれど
でも、もうやめよう。
明日、媛乃にしっかり伝えるんだ。
私はやっぱり澪夜が大好き。
嫌いになんてなれない。
結果的に私の身に何が起こっても
それは自業自得だから。
受け止めよう。
私はこの後短い18年の人生を振り返り
涙を流しながら日記を書き上げた。
明日私の命が終わる時
これを澪夜に渡そうと決めながら。