「ねぇ…最期に、聞いてもいいかしら?」
「……っ、最期じゃない…」
口では否定してるけど
心では半分わかっていた。
もう、莉香は助からないって。
だったら…私は、なにをしてあげられる?
「澪夜。質問…。
私達って…親友…よね…?」
…そんなの。
「当たり前じゃん…っ。
私達はずっとずっとこれからも
仲良し…親友だぁっ!!」
溢れる想いと涙が止まらない。
小学校の時クラスに馴染めなかった
私を助けてくれたのが
同じクラスの莉香だった。
その頃から私達はすぐに気が合って
ずっと一緒にいた。
私は莉香に助けられてばっかりで。
いじめっこの男子にいじめられた時も
莉香はすぐに助けてくれた。
こんな私を莉香は親友だと言ってくれた。
ねぇ…お願いだよ、莉香。
「しなないで、よぉ…!」
「…よかった…嬉しいわ」
そっと莉香の手が私の涙を拭う。
「莉香、莉香、莉香ぁ…!!
お願い、待ってよ、いかないでよ…!!」
医者でもない私は
こんな状況の中ただ泣きわめいて
叶うわけないお願いをすることしか
できない。
