深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~



『直接会うのは初めてかなァ?
……魔莉乃ちゃんの血筋、神咲澪夜』


「…!?」


媛乃の標的は、私!?


やはり媛乃が1番恨んでいるのは
魔莉乃なのか。


夢で見た魔莉乃の記憶。
親友だった媛乃を村に生贄として
差し出した時の辛い気持ちは


私の胸にも焼き付いている。


媛乃は媛乃でそれは
なによりも辛い事だったんだろう。


ただトンネルで捨てられたって
だけで魔女にされて


変な力で人を殺して。


しかも自分自身はその事を知らないから
何も知らないまま親友に
裏切られてトンネルで生を終えた。


手助けをした未菜達より
魔莉乃を恨むのは当然だろう。


「おい、媛乃…俺達もいるぜ!!
忘れてんじゃねぇ!!」


「そうよ。澪夜…魔莉乃だけのせいじゃないわ。私達だって、罪は一緒よ!!」


「私達自身に罪はないですけどね。
あなたを生贄として差し出そうという
決断を下したのは魔莉乃だって
辛かったはずです」