前と同じように
智弘と恢斗が前、私と莉香が後ろに続き
2列で少しずつトンネルへ近づいていく。
『おーいーデー……きゃははははっ!!』
「……!!!」
聞き間違い?…いや、違う。
確かに聞こえた。媛乃の高い声が。
皆も顔を硬直させた。
けどもう怯えたりしない。
「今からあなたに会いに行くから。
…そして、全て終わらせる…!!」
私はそう宣言して
心の中でごめんなさい、と謝って
転がる警察官達だったモノを
なるべく踏まないように避けながら
進んでいく。
そして3回目の黄色い立ち入り禁止の
ビニールテープを
…跨ぐ。
深呼吸を繰り返し、決意と覚悟を胸に
私達は呪われた悲しい場所へ
4人で…ううん。柚姫も見守ってるはずだから
5人で、私達は
足を踏み入れた……。
