「柚姫……小林君、松林君…」
わずか3日にして
村は殺人現場と化した。
私達5人の祖先が犯した過ちによる
媛乃の呪いが降り掛かったせいで
3人の命を奪ってしまった。
もしかしたら明日呪いを解く前に
誰かが、また…
「明日、全て終わるといいな」
「…だな」
そうして夕日を眺めながら
口づけをして、会話をしていたら
いつの間にか日は完全に落ちて
深い青の夜空が広がり始めた。
智弘が隣に居ることに
慣れてきて今では
普通に振る舞えるようになった。
両思い、なんて嬉しすぎるよ
智弘……
「お風呂入ってくるね…一応言っとくけど、入ってこないでよ?」
「ばっ…誰が入るかアホ!」
顔を真っ赤にして言い返す智弘に
「嘘だよ、ごめんごめん」と笑って返して
2人でずっと座っていたソファーから
立ち上がって着替えとタオルを手に取り
お風呂へ向かった。
