「…おお、うめぇ!」


すると隣にいた智弘が、いち早くチーズグラタンをはふはふ言いながら感想を口にする。


それにならって私もそのまま
グラタンを口に詰め込んだ。


「んむっ…おいしい!」


チーズの特有の味が口いっぱいに広がって
舌触り抜群。


マカロニは程よく柔らかくて
チーズの味を引き立てている。


これを短時間で私の家にあるもの
だけで作ったなんて恢斗は
天才だと心から思った。


「ごちそうさま!恢斗、ありがとね!」


「マジで助かった!お前料理上手いんだな」


いつの間にやら空になった
2つのお皿を見て


幸せで満たされたお腹をそっとさする。


「こんなのいくらでもまた作りますよ
……呪いが、解けたら」